全体リフォーム
子供が独立したり、親と同居することになったり、家で趣味の教室を始めたり、
家族の年齢とともに、家族構成も生活スタイルも変わります。
今のライフスタイルに合った、使いやすくて快適な家にするため
間取りの変更や増改築などを検討してみましょう。
ポイント① 構造を確認する
壁を撤去して2つの部屋をつなげる、反対に広い部屋を2つに分ける
キッチンや水まわりの位置を変えるなど、リフォームにはいろいろな工事がありますが、
可能かどうかは家の構造と深くかかわってきます。
木造建築
木材の柱や梁で骨組みが作られた住宅で、
柱の間などに筋交いという補強部材が使われています。
日本の伝統的な工法で、他の構造よりも間取り変更が行いやすい構造です。
ツーバイフォー工法
2インチ×4インチの部材でフレームを組んで、枠組壁工法という壁で建物を支える構造です。
耐震性が高いという特徴がありますが、
壁で建物を支えているため、壁に大きな穴を開けたり取り壊す工事がしにくく、間取りの変更が難しい場合もあります。
鉄筋コンクリート造
高い強度や耐久性、防火性を誇る鉄筋コンクリートですが、
壁を取り除くと強度が落ちる場合があり、別の箇所で強度を出すための
補強工事が必要になることがあります。
ポイント② 見えない部分もチェック
天井や床下、壁の内側など、普段は見えないところも、劣化が進んでいるかもしれません。
リフォームの際、気になる箇所はチェックしてもらい、
必要に応じてメンテナンスをしてもらいましょう。
ポイント③ 計画的に
増改築を行う際には内装や設備も新しくした方が、新築のようにきれいに仕上がります。
リフォームはまとめて行った方が費用や工期も少なくてすむので、
他の箇所のリフォームも含めて、効率的に行えるよう計画を考えましょう。
家全体にかかわってくる大規模なリフォームは高額な費用がかかり、
場合によっては、工事期間中、他に住まいを移さなければならないこともあります。
リフォームの目的を明確にし、住宅の構造や間取り変更が可能な範囲などもしっかり確認して検討しましょう。